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教員によるコラム


「楽しくなければゼミじゃない」

望月 正光(経済学部教授)

 私は、財政学を専門としていますが、ゼミナールの中では、それぞれの学生が自分の好きなテーマについて研究できるようにしています。「消費税の増税問題」を取り上げるゼミ生もいれば、農業の危機を考え「農業におけるIT革命」を真剣に考えたゼミ生もいました。研究内容は様々で、それぞれのゼミ生が今最も関心を持っているテーマを卒論のテーマとして選べるようになっています。

 ゼミの活動は、大学2年生の6月に行う本学の「葉山セミナーハウスでのプレ合宿」から始まります。そこで自分の研究テーマを考えると同時に、同期のゼミ生の親交を深めます。(たぶん、ほとんどのゼミ生が夜は寝ていないようです。)その後、9月に行う「夏合宿」(03は河口湖、04は箱根、05は葉山)で、3年の先輩の研究を聞き、2年生も質問を行って、先輩たちの研究活動から学ぶのです。

 9月からゼミ活動が本格的に始まり、自分のテーマを大切にしながら研究を進めます。2年の秋学期に10枚、2年の終わりの春合宿までに20枚、3年の夏合宿までに20枚を書きます。これらの研究レポートを基礎に、3年の秋からスタートする就職活動を終えてから、100枚の「卒業論文」を仕上げるのがスタンダードなゼミ生の研究活動です。

 日常の研究活動の他に、3年になると「日本学生経済ゼミナール大会(通称、インター大会)」に参加しています。インター大会では、テーマごとに区分された部門別に全国から集まったゼミと討論します。大会後のゼミ生の意見では、他のゼミとガチンコで討論を行うようで、これが本当に面白いようです。

 これらのゼミ活動を通じてゼミ生は成長し、それぞれの研究課題について自分自身の見識を持つようになってゆきます。それと同時に、同期の繋がりを感じて行くようです。今年の6月に第14期生を迎えましたが、早速「ゼミ生の楽しみ」が始まっているようです。


「トレーニング重視の体育会系金融ゼミ !?」

黒川 洋行(経済学部准教授)

 私のゼミでは、少人数の学生たちが研究室に集まって、証券市場のシステムや投資家の投資行動について議論をしながら学んでいます。ところで、最近、大学生の基礎学力の低下が取り沙汰されています。しかし、教える側としては、にもかかわらず決して低下したレベルに安易に合わせるべきではないと考えています。なぜなら、大学生として身に付けるべき教養には、最小限必要な到達レベルというものがあり、それに到達できるまでは、ひたすら「訓練」していくのがゼミの場だと思うからです。ところで、ニュートンは、「私は、真理の大海が目の前に横たわっていたのに、なぎさで普通よりすべすべした小石やきれいな貝殻を見つけて夢中になっていた少年にすぎなかった」という旨の言葉を残しています。大学における学問も、こうした謙虚な姿勢に立ち返って取り組みたいものだとつくづく思います。たしかに、少々難しい経済理論を教えると、最初は、学生もついてくるのが大変そうですが、それでも、多少の厳しい訓練に耐えられるだけのパワーを若い彼らは持っていると実感しています。そんなわけで、私はトレーニング重視の自分のゼミを“体育会系ゼミ”と呼んでいます。


「ラグビー選手を多く輩出」

宮本 守(経済学部教授)

 関東学院大学ラグビー部は、ご承知の通り9年連続大学選手権決勝進出を果たし、そのうち5度優勝しています。実は私のゼミナール生にもこれまで多くのラグビー部の学生がいました。そのうちの多くが現在トップリーグ(社会人チームで一番高いレベルのリーグ)で活躍しています。たとえば、前ジャパンのキャプテンをした箕内くんをはじめ、立川くん(東芝府中)、淵上くん、山口くん(ともにコカコーラ)、北川くん(トヨタ自動車)、有賀くん(サントリー)などです。彼らは、ラグビーばかりでなく勉強の方も熱心に取り組んでいました。

 9月になると、我がラグビー部が所属する関東大学ラグビーリーグ戦グループの試合が始まります。そのときには、私もゼミ生の応援に駆けつけます。試合の模様はテレビでも時々放映されますが、生の迫力は、競技場でしか伝わってきません。スクラムを組むときの体と体のぶつかり合う音、タックルにいったときの迫力はすごいものがあります。ぜひ、高校生の皆さんも本学に入学してきたら一度、生で学生たちの一生懸命プレーする姿を見に来てください。きっと感動すると思います。


「数学は楽しみながら勉強しよう」

西田 卓馬(経済学部教授)

 最近ある雑誌のインタビュー記事を読んでいたら、著名な法学者の團藤重光先生がインタビューの中で数学が好きで数学の問題ではいくつも別解を作ったとお答えになっていた。

 私は大学で経済学を教えているが、学生のときには数学を専攻した。それゆえ当然数学が好きで、この歳になっても僅かずつだが殆ど毎日数学の本を読んでいる。実際、著名な経済学者のシュムペーターのように数学の本は毎日読むことにしている。そこで團藤先生と私の数学に接する態度の違いがあるように思い反省したことがいくつかあるのだが、最も大きい反省は、私は未だに先へ先へと勉強を急いでいるのではないかということである。個別の具体的な問題を解くよりも大きな理論体系を理解する方が大切なように思っているのは正しいことなのかということである。

 個別の具体的問題はその問題に拘っていたのでは問題の本質を理解できない。大きな理論があって初めて問題の本質を理解できる。ただし、その理論から得られる解は1つの解にすぎない。別解は他にもいろいろあり得ることを考慮に入れるべきであろう。別解を考えることによって、進歩は遅いが楽しみながら新しい理論を発見できるかもしれない。


2006年5月16日記

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